ドローン入門!まずは●●を覚える!練習の基礎について
さて、ここからがドローン入門の始まりになります。
その前に、前回の続きを少し。
前回の「ドローンとは」でも書きました通り、現在の世界はドローン無しでは語れません。
そんなドローンに私が出合ったのは、2014年の春頃、新興モール商店街にある、とあるおもちゃコーナーででした。
考えてみたら、昔触っていたラジコン時代から、すでに40年以上が経っていました。
そこまではいいのですが、手に取って値段を見てしまったのが運命的とでもいうのでしょうか。
「安い!」とビックリしたのです。
それも、半数以上の機種にカメラが搭載されていて、あの夢だった「空撮」が楽しめると記されているではありませんか。
私は後日一人でこっそりと、家族に内緒で再度訪れて、そのおもちゃの一種のラジコンヘリコプターを買ったのでした。
確か、5千円程度だったと記憶しております。
そして、その段階では、まったくのおもちゃであり、ドローンというよりラジコンであり、期待も何もしておりませんでした。
当然その価格帯ですから、GPSなどは搭載されておりません。
またセンサー等も付いておりません。
でも後日、一人でこっそりと早朝の広い公園で試し飛行を行い、カメラ空撮を行ったときは、本当のことを言うと、その性能に驚きました。
低価格のおもちゃ機種でしたから、もちろんモニター(ディスプレイ)操作はありませんので、カメラを回したといっても、何がどう撮れているのかは、家に持ち帰ってSDカードなるものをPCに差し込んで確認するまでは分からない世界でした。
それにカメラが搭載されているといっても、画像解像度30万画素程度で低く、現在の4Kなるカメラ付き機種とは比べ物にすらなりません。
けれど、その空撮動画映像をみてビックリしてしまったのでした。
それはこれまで見たこともない角度からの風景が撮れており、その素晴らしさに感動してしまったのです。
(写真は各種トイドローン)
一機目は間もなくプロペラの回転ギアが壊れ、2機目は樹木の枝に絡まって壊れ、3機目はようやくドローン形の少し高価な飛行物体を購入しましたが、まだGPSは付いておらず、目視できなくなり、里山に吸い込まれるようにして見失い、探し出せずに消えました。
(街中でなくてよかったァ~!です。※まだ法規制の無い時代の話です)
3機目を無くしてからは、そのショックから、しばらくは室内用のカメラも付いていない超小型ドローンを買い求めて、「練習。練習」とばかりに、家の中で飛ばしておりました。
いわゆる、親指程度の超小型や、手のひらサイズのトイ・ドローンです。
またはホビー・ドローンともいいます。
(レーシングドローンは当時はまだ無かったと記憶しております)
でも、トイドローンから再開できたことは、結果的には良かったと思います。
超小型機とはいっても、人の顔や肌に当たればプロペラの高速回転でケガもします。
また電灯器具などに当たれば壊す場合もあります。だから気が抜けません。
かく言う私も、二度ばかり部屋の蛍光管を壊しました。そして家族にも怒られました。(汗)
そんな訳で、私のドローン入門時代は、合計6機ほどになります。
ドローン練習の要点
そして、そこで徹底的に練習したのは、「ホバリング」という技術です。
「ホバリング」というのは、簡単に言えば、定位置に留まるということです。
性能のいい高価なドローンではGPSやセンサーなどが働き、送信機(プロポ)の操縦ステックから手指を離しても定位置に留まりますが、安いおもちゃドローンにはそういった機能はついていないので、ちょっとした風にも流されて動き回ります。
(現在では各種「センサー」付のトイドローンも出てきております)
それらすぐ動いてしまう、じっとしていないトイドローンを、ステック操作だけで元の定位置に戻すといった練習です。
そして定位置にとどめておく練習が「ホバリング」です。
そういった技術習得が、ドローンを飛ばす上にはとても重要になるのです。
様々な初歩の練習方法があるでしょうが、私の場合はこういった練習でした。
※あ、GPSが付いていても、室内や屋内ではGPS機能は使えないこともこの際知っておきましょう。
センサー無しのドローンは、無風状態と思われる部屋の中でも、決してジッとしてくれてはおりません。
それでも慣れてきたら、少し移動して、またホバリングをする練習を繰り返します。
そして移動させたら、再び元の位置に戻す練習を繰り返します。
慣れてきたらそれに方向回転も加えてみます。
前後左右運動に回転を加えることにより、壁や物への衝突を回避することが可能になります。
(ここまでが一つの目標点でしょうか)
何事もそうですが、決して急激なステック操作はやってはいけません。
(※しかし、トイドローンに関してだけは、部屋内の物や人にぶつかりそうになった場合は、急なステック操作で落下させることは必要です。トイドローンなどの小型ドローンはこの落下程度では壊れません。大型ドローンでこれやったらダメですよ!・・汗!)
もし何かにぶつかりそうになったら、この時ばかりは急激にステックを下に下げてプロペラの回転を止めましょう。
つまり飛行を止めます。そうすることにより、物を壊すこともなく、何よりもドローンのプロペラの破損を回避できるのです。
ドローンは落下しますが、軽く小さいトイ・ドローンは高い頻度で壊れることはまずありません。
時折、プロペラが部屋の隅にあるゴミなどを巻き込み、プロペラの回転が悪くて飛び上がることが出来ないことはありますが、そんなときは指でプロペラを外し、巻き込んだゴミや髪の毛などを取り除いた後に、再びプロペラを指で押し込んではめて飛ばせば通常通りに飛んでくれます。
そういう簡単に扱えるのも超小型機トイドローンの特徴でしょうか。
私の2機の超小型室内機は、5年以上にもなるのに、現在も部屋の中を飛んでくれますよ。この丈夫さには本当に驚かされます。
前後左右、そして上下、また向きを変えての前後左右、対面での前後左右、そしてホバリング。
そんな練習を重ねて、本当に本格的な、そして有名でそれなりに高価なドローンを手にしたのは、おもちゃのドローンを手にした日から、10ヵ月を経過した頃でしょうか。
そこまでかかったのは、小遣いを貯め込む必要が生じたからでもあります(笑)。
(写真はドローンから見た桜並木)
そしてようやく、私も本格的なドローンデビューをしたのでした。
本格的なということは、カメラの性能も上がり、作品とも呼べる風景映像が撮れるドローンということでしょうか。
あ、その高価な機種とは、DJIというメーカーの「Phantom2 vision+」という機種でした。
(そのドローンカメラ画質も、現在の4Kから比べたらかなり落ちますが。またSDカードの質もその後に向上しましたね)
それも手持ちのスマホ画面(モニター画面)を見ながら操作できるという機種でした。
その機種あたりから、ドローン世界もカメラ一体型ドローン時代が始まったように記憶しております。
それ以前の機種では、ドローンに合った小型カメラを別に買い求め、自らドローンに取り付けて、さらに調整しなければならない世界のようでした。
だから私の場合は、ドローンデビューには丁度よい時期だったのかもしれません。
つまり、私はどうしても、各地の上空からの空撮映像を見てみたかったのです。
昔のラジコン飛行機時代は飛ばすだけで、その上空からの風景は見たことも、また見ることも出来ない時代でしたから。